当スクールで学んでいる幼児から小学生の生徒さんのほとんどが、
Phonics(フォニックス)を練習しています。
フォニックスはアルファベットの音とつづりによって変わる音のルールを勉強するものです。
英語圏の子どもは必ず勉強するもので、当校のAlan先生も幼少期に勉強したそうです。
(Alan先生は日本育ちですがアメリカンスクールで勉強していました)
日本語は「あいうえお・・・」と覚えればそのまま文章を読むことができますが、英語はABC「エイビーシー・・」と覚えも、
「BOX」になったとたん、「ビーオーエックス」ではなく「ボックス」になるわけで、これはアルファベット一つ一つに音があるからです。
Bはブッ、Oはオ、Xはクス がそれぞれの音です。
この音がわかっていれば、初見の単語であってもだいたいは読めるはずですし、
リスニング面にも大きく関わってきます。
残念ながら日本の学校教育では、長らく扱われてきませんでした。
現在ではごく一部の学校で取り入れられているようですが、
いまからウン十年前、私が中学1年生の4月、ABCを書いて勉強した後、
いきなりThis is a pen. という文章が出てきたのを今でもよく覚えています。
私が小学校の高学年の頃だったと思います。
近所にフォニックスを教えてくれる教室があり、
友人たちが通いだしたので、じゃ行っていみるかという軽い気持ちで始めました。
初めてのレッスンでは、一つ一つのアルファベットに音があることを教えてもらい、
「アルファベットの名前と全然違うな。なんか変なの~。でも面白いな。」という感想を持ちました。
そしてレッスンを重ねるうちに、「あ!だから外人が話す英語がそういう音なのか。カタカナを当てることはできないんだ!」
と、子どもながらに理解することができました。
先生が私にフォニックスのテープを1本くれて、
「おうちで聞いて練習するのよ」とおっしゃいました。
私は内心、(え~、めんどくさ~~)と思いましたが(先生、すみません・・)
周りの友人たちより遅く始めたことと、その先生のお嬢様が英語ペラペラだったのが悔しくて、
家でテープをかけて一人練習したことを思い出します。
フォニックスが私にもたらしてくれたことは、英語って楽しい!面白い!!という感情でした。
中学の授業では文法中心になりますから、どうしても「お勉強」が必要でしたが、
それでも読めなくて困る、聞けなくて困るということはありませんでした。
これはすでにフォニックスで英語の音を理解していたからに他なりません。
アルファベットの後にすぐ「This is a pen.」と文章を読まされても、
音とルールがわかっていますから、拒否反応は出なかったわけです。
当スクールに通ってくれているお子様たちも、同じ気持ちを味わってほしいと
心から願っています。
フォニックスが、英語という長い旅の杖になってくれるはずです。